2009年5月21日木曜日

手作り小冊子(1年生8月)

  ご存知のように、アメリカの小学校には教科書がない。全て、先生が選んだプリントや手作りの冊子が教材になる。
 
 学校が始まってすぐ、Back to School Day という日があり、夕方、子供たち抜きで親御さんだけクラスに集められ、担任の先生から一年間の教育方針や目標などの説明を受けるのだ。先生は恐らくここで自ら決めた目標に沿って、独自のルートを駆使して教材をかき集めていくことになるのだと思われる。

年生になって初めて与えられたのは『Colors』という冊子である。もちろん手作りだ。各ページには色の単語が書いてあり、上に雲みたいな枠があって、子供たちがその単語である色を枠に塗り入れられるようになっている。つまり、色とその色を表す単語の一致である。既に分かってる子などは、ものの一分で終わる作業である。
まずは”色”の単語を読めるようにしておきたい、という先生の意図が働いているわけなのだが、これは、今後の学習で色分けして何かするという作業が増えていくからなのである。

 8月はこの『Colors』という冊子以外に 『See the School』 という冊子が配られた。『See the School』は、学校関係者についての単語を学ばせるためのものある。ただし、単語の前に、 ”See the ~”というのがつく。ある程度の単語群を一気に覚えさせたい時、よくこういう手法を使う。 "I see~”とか、 ”I spy~” などもよく見かける。こうすると、どうやら子供達はリズムに乗って読み上げることが出来る上に、単語でなく文章を読むという学習に突入することが出来るのだ。

 ちなみに『See the School』の内容は、ページ順に ”See the teacher."  "See the secretary" (事務員)、 ”See the librarian."  、そして ”See the principal" (校長先生) の4ページである。やはり、まず実用的な単語から覚えさせるようである。


 このような手作り小冊子は、今後も定期的に出てくる。
  先生は教材を探すのに忙しいので、先生が探し出してきた素材をクラスの人数分コピーして製本するのは、私を含め、クラスのボランティアのお母さん達の仕事なのである。

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