2010年1月8日金曜日

Poemって愛されてるんだね

 アメリカの小学校は、Poemが大好きである。
 
 前回、教師がPoemをリーディングの二大柱の一つにしているようだと紹介したが、そのPoem、一年生の一年間を通して、通算30篇の詩を朗読した。一年で30篇というと、ちょっと少ないと思われるだろうか。詩って短いしね。でも、これをソラで読めるほど何回も読ませるのである。
 前にも、アメリカの子供たちはおしゃべりは上手だが、それで字が読めるというわけではないと話したが、このような詩の暗誦により、言葉と文字の一致を図っているのだと思われる。

 これに加えて、これら30篇ほどの詩は、その時その時の時事や季節のイベントと関連して出てくる。例えば、2008年11月、オバマ大統領が大統領選挙に勝利した際には、下のような詩が配られた。
       
タイトル: Our Frag
       Red strips,
       White strips,
       Stars on a sky of blue.
       The flag stands for freedam
       For me
       And for you.
 短くてシンプルな詩だ。でも、三行目は S が二回出てきて、四行目は F だらけだ。実際読んでみると、”Stars on a sky"なんて、すごく言い易かったりする。 残念なことに写真の星条旗、Starsがskyにない。娘が描いた。詰めが甘いと言うべきか・・。下に手書きで、Mr.OBAMA winsって書いてあるが、先生からオバマ大統領のお話があったそうだ。
 
 上の詩は頭韻だが、脚韻もよく使われる。"The itsy bitsy spider"など。rhymeと言うのだが、学習していく上でよく登場する。Phonetic word pattern (音声学上の型)、と称し出てきたり。
  現在、娘はもう既に2nd Gradeだが、毎週末に20個ほどの単語テストがあり、だいたい、phonetic word pattern が同じ単語を同時に覚えさせられる。pleasure, treasure, capture(-ure)や、sent , confident (-ent)など。大人から見ると、同時に覚えさせるなんて混乱しやしないかと思うんだけど、逆に子どもは覚え易いのかもしれない。後にも触れるが、このような脚韻の学習は大事なようで、1st Gradeから始まる。
 
 さて、Poemだが、こういうのもある。

 タイトル:Contraction Action
    You pop some letters out
    You put apostrophes in.
    That's the way you must begin.
    To do contraction action-
    Is as easy as can be.
    Come on and dance with me.
    Oh yeah !
 これは、アポストロフィ学び始めた時、それを定着させる為に先生から配られた。よくインフルエンザが流行ると、手洗いの歌が出てくるのと同じノリだろう。

手書きのThey'll だが、う~ん、残念!w じゃなくて、wi が足りない。娘が書いた。やはり詰めが・・・。最後なんでLet's dance!なんだ?とか、イェ~イ!はいらないだろうといった突っ込みは、この際なしにしよう。

 それから、下は、President Dayの週に配られた詩だ。Lincoln と Washingtonを称えていて、『America』の替え歌として歌えと書いてある。
 * President Day:2月12日がリンカーンの誕生日で、2月22日がワシントンの誕生日なので、アメリカでは2月の第3月曜日をプレジデント・デーとして偉大な二人の大統領を敬う日となっている。
















 このように、アメリカの小学校では詩が大活躍である。低学年はこのような親しみやすいものが大半だが、高学年になると、自分で詩を一編見つけてきて、それを暗誦して発表するという宿題が出たり、一週間に一編の詩を暗誦させてテストする先生もいるらしい。

 Poemって愛されてるんだね。

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