2010年2月26日金曜日

単語テスト / do はドゥですか?ドーですか?(1年生10月)

 突然ですが、皆さん、英語の発音の勉強は好きですか?
 たまに好きだという人がいますが、私は、・・・ くそくらえ! である。
 娘が、自分の名前がアメリカ人に正しく発音されないのは、ロングe がなんちゃらで、サイレント・サウンドがほにゃららで、それがないとしかじかで・・・・って話し出すと、私の両耳のシャッターがガラガラと降りてきてしまう。
 子どもがこんなことを言い出すのだから、きっと学校で何かしらフォニックスのルールを教えているのだろうが(発音記号は教えてないと思うけど)、もともと発音が出来なくてもハートで会話は出来ると豪語する人間なので、これくらいの認識で精一杯である。
 ブログ主は、辞書も捨て発音も捨て、いったい何を頼りに英語を勉強してきたんだ、とつっこみたくなったところで、さて、今回のお題は単語テストである。(えー、発音の話じゃないの?)

  一年生の新学期が始まってひと月もたつと、単語テストというものが毎週始まる。
  娘の担任の先生が選んだ教材は、これである。



 これは、単語リストの上にカエルを重ねて、カードをずらしながらカエルの口に現れた単語を一つ一つ読み上げていく教材である。
 毎週月曜日に一枚の単語リストを渡され、家で読む練習をしてその週の金曜日に学校でテスト。テストで全単語をクリアしたら、次のリストに進めて、一つでも読めなかった単語があったら、もう一週同じリストを練習して次の金曜日に同じリストの単語テストをする、という感じで進められていく。もちろん、余力のある子は同時に二枚の単語リストが渡されたり、読むだけじゃなく、スペルのテストもさせられる。

 さて、これらの単語、何を基準に選ばれているかというと、Dolch High Frequency Word List という、Readingの際の頻出単語をベースにしている。このDolch のリスト、色々ある中、先生が選んだのが、このカエルの口を利用したものだったというわけだ。(うん、悪くない)
 
 アメリカで頻出単語のことを、Sight Word (”よく目する単語”とか、”見て覚える単語”という意味がある)とよんでいるが、この中には、フォニックスのルールに従っていない単語も結構ある。なので、日本で Sight Word というと、フォニックスの例外単語という意味で使われることが多いが、実はちゃんとフォニックスのルールにのっとっている単語もあったりするのだ。
 でも、発音を無視してきた私にとっては、例えば、「doはフォニックス読みだと本当はドーだけど、ドゥって読むよね」 なんて言われても、あら、そういえばそうかもね、くらいのものだし、もうどっちでもいいから、頻出単語というなら一緒くたに覚えればいいんでしょ、という感覚である。 

 このDolch High Frequency Word List だが、全部で220単語あり、それを担任の先生は、1st Grade の子には一年生の終わりまでに出来れば全部習得して欲しいと言っていた。(前述のように、娘のクラスは、Kinderと1st Gradeの混合クラスなので、Kinderの子にはまた違う単語リストが配られている。しかし、Kinderでもよく出来る子には、この1st の子が使っている単語リストでテストをやらせているといった具合である)

 ちなみに、1st Grade 終了時まで「出来ればマスターして欲しいわ♪」ではなくて、「絶対マスターしろ!」 と担任の先生が言っている単語に、次の表のようなものがある。これらの単語は、読み書き両方、出来なくちゃいけない。これを”NO EXCUSE WORDS” というのだが、ちょっと怖い言い方だよね?直訳するとこんな感じかな?

”出来ないなんて言い訳しちゃだめよ単語”
”つべこべ言わずにやれよ単語”
”なめたこと言ったら容赦しねぇぞ単語” (そこまで言ってないっか)




 そして、軽々とこれらの単語をマスターしちゃう子には、1st Grade といえども 2nd Grade のリストが配られ、はたまた 3td  Grade のまで渡され、これらに”NO EXCUSE” だの"ACCOUNTABILITY” (説明責任だって。ひぇ~怖~い) だの書いてあるもんだから、何がなんでもやらなくちゃいけないという気になってくる。もちろん、毎週末の単語テストも、一年生の枠を飛び越えてやらされる。



 日本で、学習能力に長けている子だけ学年跳び越えて漢字を覚えさせる、なんてことは公立の学校ではちょっと考えられない。公文あたりなら大歓迎だけど。もちろん、親御さんが頑張って家でやらせていれば別だけど、やはり先に先にと進んだことをやろうとすると、日本ではそれなりにエクストラ・マネーがかかるような気がする。

 単語テストもそうだが、こちらでは、例えば算数が出来る子は、自分のクラスを抜け出して上の学年のクラスに参加する、といったことが結構ある。 
 知り合いの小学5年生のお子さんは、算数がずばぬけて出来るので、近くの中学校の数学の時間に合わせて小学校を抜け出し、その中学校で数学の授業を受けているという。小・中学校間は徒歩で行ける距離にはないから、ほとんど毎日、就学時間帯のその時間だけ親が車でスタンバって、往復の送迎をしなくちゃいけないらしく、その親御さんは言葉通り、うれしい悲鳴をあげていた。

 また、こちらでは勉強がよく出来る子には、ある種の知能テキストにパスし、クラス担任から推薦が貰えたら、放課後に色々な特別プログラム (ロボットコンテストとか)に参加することが出来る制度がある。
”勉強が出来る子”というと語弊があるかもしれない。正確には、ちょっと人より抜きんでた能力を持っている子とか、得意分野がはっきりしてる子、どんどん新しい事をやりたがる子(担任の先生は、一つの問題に対して違うアプローチで解決できる子って言い方をしていたが) と言った方が正しいかもしれない。このプログラムに関しては、また別の機会に書こうと思う。

 いずれにせよ、このような制度が一般の公立小学校からあるのだ。
 日本では少し前、どこかの中学(高校だったかな?)に塾が入り込んで、出来る子だけ集めて放課後に特別授業をするというのが物議をかもしていた。

 改めて、日米の教育に対する根本的な認識の違いを痛感せずにはいられないのである。

*良かったらボチっとして頂けるとハッピーです。
にほんブログ村 英語ブログへ
にほんブログ村

追伸:ところで、本文中に過去ブログ記事を参考にしてもらいたい時、リンクを張ってワンクリックで過去記事に飛んでいけるようにするには、どうすればいいのでしょう?すみません、ブログ機能に疎い人間なので、分からないことだらけです。もしご存知の方いらしたら、教えて頂けるととても嬉しいです。

2010年2月13日土曜日

ザ・米流読書の奥義

  思えば、アメリカに来て(娘がまだ1st Gradeの9月ごろ)、一番初めに娘に買ってあげた本はこれだった。

 

 内容は、ライ豆が好きな女の子が、友達がそれを嫌いだと知って、皆に合わせようとして食べなくなり、全身がシマシマ模様や星条旗模様になったりするというお話。オチは、好きなお豆を食べたら元の身体に戻れた、というもの。
 う~ん、・・微妙。絵もグロテスクだし、まず、アメリカの子どもでも、周りに合わせることがあるんだって、それ自体に驚いてしまった。
 この本、以前話したブックフェアで娘にねだられて買ったのだ。聞けば、クラスに同じ本があって、先生が何度か読んでくれたというではないか。先生のお墨付きか・・・。
 
 さて、この本、写真でも分かるように、付箋がたくさんついている。初めて買った本で、気負って娘に読み聞かせをしてあげたものの、娘が分からないと言った単語を、その都度辞書で調べて付箋を貼ってあげていたのだ。よく頑張った、と自分を褒めてやりたい。
 しかし、これ以降、英語の本の読み聞かせは、殆どしなくなった。人間、やはり無理はいけない。
 
 読み聞かせが長続きしなかった原因は、やはり辞書だろう。思えば、日本語の本の読み聞かせの時、辞書など使わない。分からない言葉が出てきて娘に聞かれた時、自分の言葉で適当に説明してあげてたっけ。なのに、なぜ英語の本となると、辞書などひっぱり出して、ひきひき読み聞かせをしてしまったのだろう。もちろん、自分も分からない単語が出てきた時は仕方ない。でも、日本語の本でも、分からない言葉が出てきた時は、大人でも子どもでも、前後から推測してぼんやりとしたイメージを持ったまま、読み進めているケースが多いのではないだろうか。


 多読をしている方々からよく貰うアドバイスとして、「分からない単語に出くわしても、そのまま読み進めること」 というのがあるのだが、アメリカの小学校では、まさにこれを実践していると思う。 

 
 娘がアメリカの小学校に入学して暫くたったころ、BORDERSというアメリカの大手本屋に入会し、そこの40%クーポン券を握り締め、娘のために子ども用の英ー英辞典を買いに走ったものだ。で、購入したのが、このSCHOLASTIC 社のChildren's Dictionaryである。



 読みやすくて、図解があって、私はかなり好きである。例えば、このfan の解説一つとっても、スターのファンである fan の定義から始まり、Japanese 扇子のイラストも美しく、Word History のコーナーでは、fan はfanatic (狂信者)の省略形だと解説している。
 

 しかし、残念ながら学校の教室でこのような辞書にはお目にかかれない。教室で子供たちにものを教えるのは辞書じゃなくて 教師 だ、とでも言いたげである。もしかして先生の机の引き出しの中にあるのか? アメリカの子供たちがものぐさだからだと思うが、はい、私もそうである。学生時代、英語で分からない単語に出くわすと、まずGuessする。それでも分からない時は周りの人に聞く。で次に電子辞書。で、それにも載っていない時にようやく重い辞・・、おっと、ようやく放置である。
  上のライ豆本のエピソードから分かるように、母になって、どんだけ無理しているか、という話だ。   だが、やはり辞書を引いてる姿って美しいよね。というわけで、娘のそんな姿が見たくて、毎週単語テストで出てくる単語をいちいち調べさせて付箋をつけさせている鬼母である。娘は、何のためにこんなことするの?とでも言いたげなお顔。

 彼女は今、2nd Gradeだが、最近、Dear America というシリーズの本にはまっている。聞けば、一番仲のいい子が読み始めたから、一緒に読んでるというではないか。喜ばしい!正しい読書へのいざないである。 
 このシリーズは、Scholastic社から出版されていて、著者はまちまちだが、全て少女の日記形式を取っており、アメリカの歴史をリアルに体感できるフィクション・シリーズである。全40冊ほどあると思われるが、日本でも一冊、 『メイフラワー号の少女』というタイトルで邦版が出ている。この一冊で、いかにアメリカ人が毎年11月末のThanksgiving(感謝祭)を大事に思っているか分かるはずである。
 さて、写真のユダヤ人移民の少女の日記だが、ぱっと見た目の字数を知ってもらうため、中身の写真も貼っておいた。




 このぎっしり度で180ページある内容を、もしも辞書をひきひき読んでたらどうなるだろうか?ヒーヒーフーフー言ったところで、読み終えられる量ではないだろう。
 しかし、娘もそのお友達も、これをダーッと読むのだ。このダーッとが、実はザッとだったりして、という不安にかられ、恐る恐る 「どうだった?楽しかった?ママも本当はとても読みたいんけど、読む時間ないから、どんな話だったか教えてくれる?」 と白々しく娘に聞いてみたりする。すると、いちおう涼しい顔で、こんな話だったよ、と教えてくれる。
 きっと細かいところでいろいろと取りこぼしがあるだろう。分からない単語も絶対あったはず。どこまで深く内容を理解できているか、すごーく気になる。でも、いつからか、もう腹をくくるようになった。ここはアメリカ。ザ・米流読書スタイルで行こうっと思うようになったのだ。
 
 
 日本では、教科書に出てくるお話の内容を、何時間かかけて教室で勉強する。 「ここでいう”あれ”とは何をさしているのか」 とか、「その時の〇〇はどんな気持ちたったか」 とか、手取り足取りである。しかし、こっちではそんな親切なことはしてくれない。 「読解力は、本にたくさん触れれば触れるほど身につくものであり、自分で身に付けていくものだ。つかんもんは知らん」といった感である。言い換えれば、日本流はミクロからマクロ、アメリカ流はマクロからミクロ的なアプローチだと言えるだろう。
 
 下のは、現在 2nd Grade の娘の読書ノートである。

 宿題の一貫として、先生に指定された本を週1、2冊持ち帰り、その本を読んでこの読書ノートに記録をつけていくのである。そして、必ず、簡単な My Opinion(感想文) と Summary(要約) を書かなければならない。このSummary だが、一冊の本を読んで、どんな本だったのか、人に紹介する形でまとめて書くということは、大人でも難しいと思う。それを、出来はどうであれ、小学二年生から公立の小学校で普通にやらせていることを思うと・・・、ちょっと聞き捨てならないかもしれないが、「アメリカで育った子には叶わないなぁ」 と思えてしまうのである。

 細かいことは気にするな、量をこなせ、大意だけを掴め

 これぞ、ザ・アメリカ流読書の奥義ではないだろうか。

*良かったら、ボチっとして貰えたらハッピーです
にほんブログ村 英語ブログへ
にほんブログ村

2010年1月29日金曜日

ハロウィーンは枯れ葉色? (1年生 10月)

 そろそろ1年生の10月の内容に移ろうと思う。  
 皆さん、10月というと、何を思い浮かべるだろうか。
 私は、夫も娘も10月生まれなので、10月になると煩悩が増える。
 
 アメリカでは、誕生日パーティというものが盛大に行われる。そんなことは予備知識で知っていた。しかし、実際、スゴイ。自宅でやるのは稀で、逆に至る施設で、”バースディ・パーティ企画しま~す”というのを見かける。科学技術館みたいな所から空手道場といった習い事の教室、娘が通うスイミングスクールでもそんなバースディ・パーティのパッケージがあった。公園にテント張ってバルーンでも飾り付ければ始められちゃう。もちろん、バースディ・パーティの専門施設もたくさんある。

 娘はクラスのお友達の誕生日会で、同じバースディ・パーティの施設に3度行った。そこは、大きな体育館みたいな中にエアで膨らませた滑り台やらトランポリンやらがあって、初めの1時間くらい、皆そこでピョンピョンと思いっきり遊ぶ。そして、時間になったら、隣の会議室みたいなところに移動し、ケーキやピザタイムの始まり。皆が持ち寄った誕生日プレゼントを主賓の子に渡して、解散、という流れのところである。
 親たちといえば、一度、その施設に子どもを送り込んだら、パーティが終わる時間まで、どっかに行ってしまう。一時的な託児所感覚である。参加費は全額、主賓負担。その代わり、子供たちは誕生日の子にプレゼントを持ってくるのが暗黙の了解となっている。
 
 一度、主人がそのバースディ・パーティ施設に娘を迎えに行ったら、主賓の子が友達たちに囲まれてプレゼントを開けている光景を目にしてしまった。よく映像でみかける、あの典型的な光輝くような光景である。かなりインパクトがあったようで、帰って来たら、「娘の誕生日の時もそこでやろう」と言いだしたのだ。娘も、「やりたいやりたい」と言うではないか。

 ありえない!

 誕生日というと、あれですよね。自分の子どもが生まれた神聖な日。
 そんな日に、流れ作業的にことを済ませるなど、逆立ちしても出来ない。
 人数が多ければいいという話ではない。心底お祝いをしてくれる人たちだけで、全てのものに感謝しつつ、しんみりやりたいのである。願わくば、家族3人みずいらず、しっぽり行きたいところである。
 しかし、アメリカにいる限り、そういう訳にも行かないご様子・・・。
 とりあえず去年は、娘の誕生日の日に、クラスに人数分のカップケーキとジュースを差し入れた。これは、基本中の基本、誰もがやっている最低限のフォローである。
 が、今年はこうはいかないだろう。アメリカにいると、誰もが一度は通る道、バースディ・パーティという険しい道を通らなくてはならない・・・。
 そう考えただけで10月は全て枯れ葉色に見える。

  
 
 そんな私を尻目に、10月というと、アメリカではハロウィーンである。イェ~イ!(お待たせしました。ここからが本題)
 
 まず、学校のフィールド・トリップ(小遠足)と称して、近くのPumpkin Patch にみんなでくり出す。このPumpkin Patchというのは、農家などが、普段空き地になっているスペースに、たくさんのかぼちゃを転がしておいて、子供たちに自分の好きなかぼちゃを一つ選んで持って帰ってもらう、というもの。それだけじゃつまらないので、大抵、わらなどを積んだトラックの荷台に乗せてくくれたり、小動物と触れ合えるコーナーがあったり、クラフト・コーナーが出没したりといった催し施設が、この時期、あちこちで出現する。
 

 クラスでは、そのパンプキン・パッチに行く前に、先生は”今だ”とばかりに、以下のようなものを教えだす。



  つまり、ジャック・オ・ランタンが出来るまでの流れである。
  seeds から始まり、vine → flowers → small pumpkin → large pumpkin → Jack o Lantan
というわけである。
  ちょっとサイエンスが入っていて何だか得した気分だ。


 これの発展形がこちら。

  

私は誰?クイズである。

1,  I hold plants in the soil. → roots
2,  I help hold up the plant.→   stem
3,  I make food. →  leaves
4,  I make seeds. → seed coat
5,  Most plants grow from this. →  seed



さらに、たたみかけるように、こんな冊子が配られた。



 





 10月は、子供たちに植物の成り立ちをインプットするのに先生もご執心。でも、一つのことを何度もしつこく、定着に持っていこうとする先生の心構えには、あっぱれ、である。

 前にPoemでも触れたが、アメリカの学校は、このようにして、イベントに便乗してあれこれ教えるのが大得意である。日本では、お正月にお正月遊びなどをさせる学校もあるが、福笑いの”福”の漢字を丁度この時期に習わせるといったところまでは、さすがに合わせて来てはいないはず。
 (実はそうだったりして。”文部科学省よ、ありがとう” と一応、言っておこうか)

  こういったところが、アメリカの学校に教科書がなくて、教師の力量でいかようにも学習内容を組み立てることができる、その醍醐味があるように思う。 

*良かったらボチッとしていただけるとハッピーです
にほんブログ村 英語ブログへ

2010年1月13日水曜日

Sort (分類) はそーっとやろうね! (1年生9月)

 先生が用意してくれる教材の中で、仕分けの作業、というのが結構ある。
 例えば、これ。

 これは、 ”L”(小文字 " l " )で始まる単語とそうでない単語を分ける、という単純なもの。でも、実は発音の勉強 (phonics study) である。
 
 写真のものは、もう娘がやった後のプリントなので、猫(?)が持っている ”I” (小文字)の下には既に lamp,  ladder,  leaf,  letter が貼られている。が、もともとはばらばらにある絵をそれぞれ切り離して、猫の部屋とゴミ箱 (L以外から始まる単語)の部屋に仕分けして貼っていくという作業である。
  教師向けの指示(写真上部)には、「まず、" l "をエルと何度か発音させてから、lampなどの単語を読ませて下さい。」と書いてある。簡単に見えても、まずこれ、単独だとエルだけど、単語になると ラ とか ルッ とかいう発音になるのだから、しっかり子供たちに教えなくちゃいけない。
  同じ話で、b はビーだけどブッ( book 等)、c はシーだけどクッ(cook 等)。なので、同様のプリントが a から z まである。

 余談だが、1st Gradeくらいの子たちが本を読むとき、例えば、This is a pen. という時、”ディス・イズ・ア・ペン” じゃなくて、”ディス・イズ・エイ・ペン”と読む。何でも、a が出てくると、エイ、エイ言うのである。だけど、なぜか2nd Gradeになるとちゃんとみんな "ディス・イズ・ア・ペン" と言えるようになっているから不思議だ。


 次の切り貼り作業はこれ。

 前回お話した脚韻と関係あるのだが、-apで終わる単語と-at で終わる単語を分類するというもの。これも娘が既にやった後なので分類されているが、もとはそれぞれ単語がバラけて一枚のプリントに印刷されていて、それを切り離し、片目モンスター(?)と四つ目モンスター(?)のグループに仕分けて貼っていく作業である。なぜモンスターなのかよく分からないが、先生は、「早く終わった子はモンスターに色塗り出来るからね~」って声をかける。(そうきたか!)。それで、子供たちは我はやしと勇んで作業に取り掛かるのである。 

 これまた余談だが、ご存知かもしれないが、アメリカの小学校は一人一人に机があるのでなく、だいたい何人かがひとグループで一つの大きめの机を共有するようになっている。日本のあの理科の実験室みたいなイメージだ。
  なので、こんな切り貼りしてると、必ず(というか当然と言うべきか)、隣の子が切った "gap" を使っちゃったとか、 "map" を切り取ったのになくしたとか、よくある。で、騒がしくなって、先生がものすごい音のなるベル(メイドがディナーの時に鳴らすような手ベルだが、けたたましい)とか、笛(あの体操の笛)をピーッ!!!って鳴らして、一瞬教室内がシーンとなる、というのが繰り返される。このシーンとしてみんな真顔になる一瞬、私などはなぜかプッと噴出したくなるので、個人的にはこの切り貼り作業のお手伝いはご遠慮したいところである。

 さらに余談だが、このような切り貼りのややっこしい作業を、「テーブルをローテーションさせてやろうか」って先生が言い出すのである。つまり、理科の教室のようなテープルごとに座っている子供たちが、この1テーブルではモンスターの切り貼りをし、15分後にローテーションのベル(あのベル)が鳴ると、次の2テーブルに移り、今度はネコさん”l "の切り貼りをし、そして次にまたあのベルが鳴ると、3テーブルに移り・・・・(以下、5テーブルまで続く)、という感じでローテーションさせるのである。もう、 "gap" やら "map" やらが舞うのなんのって・・・。
  こうして何週間か経った後、ついに先生の口から「どうやらローテーションなしで、一つの机でずっとやらせた方が良さそうね」と。もう"I agree (即答)"である。


 余談が多かったので、最後に一つ。


 これは、切り貼り作業ではなく、単語の後半の欠けている部分に "ad" を書き加えて完成させる作業である。adと書き加えていくだけなので簡単なのだが、必ず声に出して読みながら書くのがポイントである。最後に絵を見ながら、一文を作るところなど、なかなかオツである。写真のものは、一番下にある絵を見て、Dad is sad. と Tad is mad. という文を完成させるようになっている。数ある-ad単語の中でも、Tad は人名だということだ。この表だと Brad もそうである。

 このようにして、子供たちにフォニックスを定着させていくのである。

*良かったらポチッとして頂けるとハッピーです
にほんブログ村 英語ブログへ
にほんブログ村

2010年1月8日金曜日

Poemって愛されてるんだね

 アメリカの小学校は、Poemが大好きである。
 
 前回、教師がPoemをリーディングの二大柱の一つにしているようだと紹介したが、そのPoem、一年生の一年間を通して、通算30篇の詩を朗読した。一年で30篇というと、ちょっと少ないと思われるだろうか。詩って短いしね。でも、これをソラで読めるほど何回も読ませるのである。
 前にも、アメリカの子供たちはおしゃべりは上手だが、それで字が読めるというわけではないと話したが、このような詩の暗誦により、言葉と文字の一致を図っているのだと思われる。

 これに加えて、これら30篇ほどの詩は、その時その時の時事や季節のイベントと関連して出てくる。例えば、2008年11月、オバマ大統領が大統領選挙に勝利した際には、下のような詩が配られた。
       
タイトル: Our Frag
       Red strips,
       White strips,
       Stars on a sky of blue.
       The flag stands for freedam
       For me
       And for you.
 短くてシンプルな詩だ。でも、三行目は S が二回出てきて、四行目は F だらけだ。実際読んでみると、”Stars on a sky"なんて、すごく言い易かったりする。 残念なことに写真の星条旗、Starsがskyにない。娘が描いた。詰めが甘いと言うべきか・・。下に手書きで、Mr.OBAMA winsって書いてあるが、先生からオバマ大統領のお話があったそうだ。
 
 上の詩は頭韻だが、脚韻もよく使われる。"The itsy bitsy spider"など。rhymeと言うのだが、学習していく上でよく登場する。Phonetic word pattern (音声学上の型)、と称し出てきたり。
  現在、娘はもう既に2nd Gradeだが、毎週末に20個ほどの単語テストがあり、だいたい、phonetic word pattern が同じ単語を同時に覚えさせられる。pleasure, treasure, capture(-ure)や、sent , confident (-ent)など。大人から見ると、同時に覚えさせるなんて混乱しやしないかと思うんだけど、逆に子どもは覚え易いのかもしれない。後にも触れるが、このような脚韻の学習は大事なようで、1st Gradeから始まる。
 
 さて、Poemだが、こういうのもある。

 タイトル:Contraction Action
    You pop some letters out
    You put apostrophes in.
    That's the way you must begin.
    To do contraction action-
    Is as easy as can be.
    Come on and dance with me.
    Oh yeah !
 これは、アポストロフィを学び始めた時、それを定着させる為に先生から配られた。よくインフルエンザが流行ると、手洗いの歌が出てくるのと同じノリだろう。

手書きのThey'll だが、う~ん、残念!w じゃなくて、wi で i  が足りない。娘が書いた。やはり詰めが・・・。最後なんでLet's dance!なんだ?とか、イェ~イ!はいらないだろうといった突っ込みは、この際なしにしよう。

 それから、下は、President Dayの週に配られた詩だ。Lincoln と Washingtonを称えていて、『America』の替え歌として歌えと書いてある。
 * President Day:2月12日がリンカーンの誕生日で、2月22日がワシントンの誕生日なので、アメリカでは2月の第3月曜日をプレジデント・デーとして偉大な二人の大統領を敬う日となっている。
















 このように、アメリカの小学校では詩が大活躍である。低学年はこのような親しみやすいものが大半だが、高学年になると、自分で詩を一編見つけてきて、それを暗誦して発表するという宿題が出たり、一週間に一編の詩を暗誦させてテストする先生もいるらしい。

 Poemって愛されてるんだね。

2009年6月5日金曜日

手作り小冊子の進化 (1年生9月)

 ここで、少し学習の進化というか、先生がどのように生徒を導いているのか伺い知ることが出来るものとして、再度、手作り小冊子について取り上げてみたい。

 以前、新学期早々の色の名前を覚えさせるための小冊子について紹介したと思うが(アーカイブ5月の”手作り小冊子”参照)、学校始まってひと月過ぎたころ、先生は、このような小冊子を配った。(もちろん、手作り)



 恐らく、前回のあの超シンプルな”色”についての小冊子を踏まえてのものだと思うが、今回の小冊子は、文章になっていて、それぞれのページでまた、色塗りも出来るようになっている。(写真のものは、娘が色を塗った後のもの)
内容を紹介すると、(番号はページ)

表紙: Red is an Apple
1:Red is an apple on a tree.
2:Yellow is the sun shining on me.
3:Orange is the umbrella over my head.
4:Purple is the lamp by my bed.
5:Green is the leaf on a twig.
6:Blue is the ocean oh, so big.
7:Pink is the flower I see outside.
8:Gray is the elephant I like to ride.
9:Brown is a rabbit in a hat.
10:White is white and that is that.

 繰り返しになるが、新学期当初の小冊子と比べ、ひと月あまりで、小冊子の内容が単語読みから文章読み へと変わっている。というか、先生がそう仕向けているのである。
 
 忘れもしない、この小冊子を子供達に読ませる日が、私の初ボランティアの日であった。
 先生からこの小冊子を一人ずつ配るよう頼まれ、そして、必ず一人ずつ2回読ませるようお願いされた。クラスの人数は20人。Kinderの子も半数いる中で、一人ずつ見て回るのは、かなり大変だった。私が回っていくのを待っている間、子供達の中には色を塗りだして、例えば8ページのGray is the elephant I like to ride.の像を紫で塗ちゃう子もいる。こういう時に、「あ、この子はGrayという単語を読めなんだ」と分かる。
 
 その間、先生は何をしているかというと、生徒達を一人ずつ呼んで、教室の端っこで本を読んであげているのだ。その子のレベルに合わせて読み聞かせをしているのである。アメリカの学校は基本、熟度別なので、先生は、その子その子のレベルに合わせて対応しようとするのである。そうなると必然的に、間をつなぐために、私のようなママさんボランティアが必要になってくるのである。

 本当に、学校が始まってから、先生は口癖のようにリーディング!リーディング!と言っていた。しかし放っておくと、子供たちは自分の読めるレベルよりもはるかに高度な本や、逆に簡単すぎる本を手にしたりする。そうなると読書好きにはならないし、リーディング力もつかない。

 これは、私の察するところだが、先生がクラスの子一人ずつ呼び出してやっているリーディングでは、その子のレベルより若干上のものを選んで読み聞かせてあげているように思う。一方で、自分独りで文章を読めるようにするための基礎的なスキルは、このようなシンプルな小冊子で培うようにしているのではないだろうか。先生は、このようにリーティんグに関して、二大主柱を立てているように感じる。

<リーディング力強化のための二本柱>
①先生の読み聞かせ(若干レベル上)→応用力強化
②手作り小冊子、Poems等(平易な文章)→基礎力強化

 基礎的なリーディング・スキルを培う方では、Poem(詩)も一役かっているわけだが、これは、次回、紹介しようと思う。

2009年5月28日木曜日

絵日記で、I love my mom. (1年生9月)




 入学二ヶ月目に突入すると、リーディングと平行してライティングも始まる。まだアルファベットのRainbow Writingが"Z"まで行っていないのだが、お構いなしである。
 
 まず、 『Jurnal』という絵日記のノートが個々に配られ、朝、学校に行くとみんな絵日記を書かされる。もちろん、この段階で絵だけ描いている子もいる。しかし、先生からは、”Kinderは単語2から3個、1st の子は少なくとも2センテンス書いてね~”と言われる。そこで、皆、お約束のように、"i love my mom"と書いたりする。文章を書くのにあたり、一番最初に習うことは、やはり、書き出し大文字、文末ピリオド、だ。 従って"I love my mom."と直される。でも、内容はとりあえずこんなものでいいらしい。
 
 ライティングに関しての私の印象だが、想像以上に文章が書ける子って少ないなぁ、というものだった。アメリカで生まれ育った子は、もちろんスピーキングはばっちりなのだが、やはり、読み書きとなると違う。しゃべる時、発音的に繋がっているからか、文章にした時、aとかan、theや単語末のsがしっかり書ける子は結構少ない。
 が、ここはアメリカと言うべきか。順序だてて、ということがない。いきなり読め!書け!である。今後、特に小学4年から難しい社会や理科の資料を沢山読まされてレポートを書かされるので、それに備えて1年生から読み書きを体で覚えさせているのではないだろうか。よく聞く言葉だが、アメリカの小学校は 3rd Gradeまでは読むことを学ぶが、4thからは学ぶために読む と言われている。

 しかし、先生も頭ごなしに"書け”と言ってるだけでなく、それなりに努力や工夫をしてくれている。写真のものは、『Jurnal』で皆がよく使う単語がアルファベット順で並べられていて、ポケットの中に単語カードが入っているものである。 (教室の壁に貼られている)

 『Jurnal』で、書きたくても綴りが分からない単語に出くわした時、子供達はこのポケットの中から単語カードを取り出して、自分の席に持って行って、見ながら『Jurnal』に書き写すのである。当初、単語を書き写すなんて、と思ったが、まあ、それもありかなって思うようになった。漢字だってお手本をなぞったりして練習するわけだし、こうしてスペルのルールが必然的に身についていくものなのかもしれない。

 同じ要領で、季節もの単語ラックもある。こちらは毎月変わる。個人的には意外と知らない単語が多かった。写真のもの、見えづらいだろうか。上に”May Words”と書いてあって、下にflowers とかMother's Dayとかの単語がある。ハロウイーンの時は例えば下の単語にskeleton(骸骨)とかmummy(ミイラ)が掲げられたりするのだが・・・。他に先に覚えるべき単語があるような気もしないではなかったが。(というか、した)

 こうして、絵日記を書く日々が、一年間続くことになる。