2010年1月29日金曜日

ハロウィーンは枯れ葉色? (1年生 10月)

 そろそろ1年生の10月の内容に移ろうと思う。  
 皆さん、10月というと、何を思い浮かべるだろうか。
 私は、夫も娘も10月生まれなので、10月になると煩悩が増える。
 
 アメリカでは、誕生日パーティというものが盛大に行われる。そんなことは予備知識で知っていた。しかし、実際、スゴイ。自宅でやるのは稀で、逆に至る施設で、”バースディ・パーティ企画しま~す”というのを見かける。科学技術館みたいな所から空手道場といった習い事の教室、娘が通うスイミングスクールでもそんなバースディ・パーティのパッケージがあった。公園にテント張ってバルーンでも飾り付ければ始められちゃう。もちろん、バースディ・パーティの専門施設もたくさんある。

 娘はクラスのお友達の誕生日会で、同じバースディ・パーティの施設に3度行った。そこは、大きな体育館みたいな中にエアで膨らませた滑り台やらトランポリンやらがあって、初めの1時間くらい、皆そこでピョンピョンと思いっきり遊ぶ。そして、時間になったら、隣の会議室みたいなところに移動し、ケーキやピザタイムの始まり。皆が持ち寄った誕生日プレゼントを主賓の子に渡して、解散、という流れのところである。
 親たちといえば、一度、その施設に子どもを送り込んだら、パーティが終わる時間まで、どっかに行ってしまう。一時的な託児所感覚である。参加費は全額、主賓負担。その代わり、子供たちは誕生日の子にプレゼントを持ってくるのが暗黙の了解となっている。
 
 一度、主人がそのバースディ・パーティ施設に娘を迎えに行ったら、主賓の子が友達たちに囲まれてプレゼントを開けている光景を目にしてしまった。よく映像でみかけるあの典型的な光輝くような光景である。かなりインパクトがあったようで、帰って来たら、娘の誕生日の時もそこでやろう」と言いだしたのだ。娘も、「やりたいやりたい」と言うではないか。

 ありえない!

 誕生日というと、あれですよね。自分の子どもが生まれた神聖な日。
 そんな日に、流れ作業的にことを済ませるなど、逆立ちしても出来ない。
 人数が多ければいいという話ではない。心底お祝いをしてくれる人たちだけで、全てのものに感謝しつつ、しんみりやりたいのである。願わくば、家族3人みずいらず、しっぽり行きたいところである。
 しかし、アメリカにいる限り、そういう訳にも行かないご様子・・・。
 とりあえず去年は、娘の誕生日の日に、クラスに人数分のカップケーキとジュースを差し入れた。これは、基本中の基本、誰もがやっている最低限のフォローである。
 が、今年はこうはいかないだろう。アメリカにいると、誰もが一度は通る道、バースディ・パーティという険しい道を通らなくてはならない・・・。
 そう考えただけで10月は全て枯れ葉色に見える。

  
 
 そんな私を尻目に、10月というと、アメリカではハロウィーンである。イェ~イ!(お待たせしました。ここからが本題)
 
 まず、学校のフィールド・トリップ(小遠足と称して、近くのPumpkin Patch にみんなでくり出す。このPumpkin Patchというのは、農家などが、普段空き地になっているスペースに、たくさんのかぼちゃを転がしておいて、子供たちに自分の好きなかぼちゃを一つ選んで持って帰ってもらう、というもの。それだけじゃつまらないので、大抵、わらなどを積んだトラックの荷台に乗せてくくれたり、小動物と触れ合えるコーナーがあったり、クラフト・コーナーが出没したりといった催し施設が、この時期、あちこちで出現する。
 

 クラスでは、そのパンプキン・パッチに行く前に、先生は”今だ”とばかりに、以下のようなものを教えだす。



  つまり、ジャック・オ・ランタンが出来るまでの流れである。
  seeds から始まり、vineflowers → small pumpkin large pumpkinJack o Lantan
というわけである。
  ちょっとサイエンスが入っていて何だか得した気分だ。


 これの発展形がこちら。

  

私は誰?クイズである。

1,  I hold plants in the soil. → roots
2,  I help hold up the plant.→   stem
3,  I make food. →  leaves
4,  I make seeds. → seed coat
5,  Most plants grow from this. →  seed



さらに、たたみかけるように、こんな冊子が配られた。



 





 10月は、子供たちに植物の成り立ちをインプットするのに先生もご執心。でも、一つのことを何度もしつこく、定着に持っていこうとする先生の心構えには、あっぱれ、である。

 前にPoemでも触れたが、アメリカの学校は、このようにして、イベントに便乗してあれこれ教えるのが大得意である。日本では、お正月にお正月遊びなどをさせる学校もあるが、福笑いの”福”の漢字を丁度この時期に習わせるといったところまでは、さすがに合わせて来てはいないはず。
 (実はそうだったりして。”文部科学省よ、ありがとう” と一応、言っておこうか)

  こういったところが、アメリカの学校に教科書がなくて、教師の力量でいかようにも学習内容を組み立てることができる、その醍醐味があるように思う。 

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2010年1月13日水曜日

Sort (分類) はそーっとやろうね! (1年生9月)

 先生が用意してくれる教材の中で、仕分けの作業、というのが結構ある。
 例えば、これ。

 これは、 ”L”(小文字 " l " )で始まる単語とそうでない単語を分ける、という単純なもの。でも、実は発音の勉強 phonics study) である。
 
 写真のものは、もう娘がやった後のプリントなので、猫(?)が持っている ”I” (小文字)の下には既に lamp,  ladder,  leaf,  letter が貼られている。が、もともとはばらばらにある絵をそれぞれ切り離して、猫の部屋とゴミ箱 (L以外から始まる単語)の部屋に仕分けして貼っていくという作業である。
  教師向けの指示(写真上部)には、「まず、" l "をエルと何度か発音させてから、lampなどの単語を読ませて下さい。」と書いてある。簡単に見えても、まずこれ、単独だとエルだけど、単語になると とか ルッ とかいう発音になるのだから、しっかり子供たちに教えなくちゃいけない。
  同じ話で、bビーだけどブッbook 等)、c シーだけどクッcook 等)。なので、同様のプリントが a から z まである。

 余談だが、1st Gradeくらいの子たちが本を読むとき、例えば、This is a pen. という時、”ディス・イズ・・ペン” じゃなくて、”ディス・イズ・エイ・ペン”と読む。何でも、a が出てくると、エイ、エイ言うのである。だけど、なぜか2nd Gradeになるとちゃんとみんな "ディス・イズ・・ペン" と言えるようになっているから不思議だ。


 次の切り貼り作業はこれ。

 前回お話した脚韻と関係あるのだが、-apで終わる単語と-at で終わる単語を分類するというもの。これも娘が既にやった後なので分類されているが、もとはそれぞれ単語がバラけて一枚のプリントに印刷されていて、それを切り離し、片目モンスター(?)と四つ目モンスター(?)のグループに仕分けて貼っていく作業である。なぜモンスターなのかよく分からないが、先生は、早く終わった子はモンスターに色塗り出来るからね~」って声をかける。(そうきたか!)。それで、子供たちは我はやしと勇んで作業に取り掛かるのである。 

 これまた余談だが、ご存知かもしれないが、アメリカの小学校は一人一人に机があるのでなく、だいたい何人かがひとグループで一つの大きめの机を共有するようになっている。日本のあの理科の実験室みたいなイメージだ。
  なので、こんな切り貼りしてると、必ず(というか当然と言うべきか)、隣の子が切った "gap" を使っちゃったとか "map" を切り取ったのになくしたとか、よくある。で、騒がしくなって、先生がものすごい音のなるベル(メイドがディナーの時に鳴らすような手ベルだが、けたたましい)とか、(あの体操の笛)をピーッ!!!って鳴らして、一瞬教室内がシーンとなる、というのが繰り返される。このシーンとしてみんな真顔になる一瞬、私などはなぜかプッと噴出したくなるので、個人的にはこの切り貼り作業のお手伝いはご遠慮したいところである。

 さらに余談だが、このような切り貼りのややっこしい作業を、テーブルをローテーションさせてやろうか」って先生が言い出すのである。つまり、理科の教室のようなテープルごとに座っている子供たちが、この1テーブルではモンスターの切り貼りをし、15分後にローテーションのベル(あのベル)が鳴ると、次の2テーブルに移り、今度はネコさん”l "の切り貼りをし、そして次にまたあのベルが鳴ると、3テーブルに移り・・・・(以下、5テーブルまで続く)、という感じでローテーションさせるのである。もう、 "gap" やら "map" やらが舞うのなんのって・・・。
  こうして何週間か経った後、ついに先生の口から「どうやらローテーションなしで、一つの机でずっとやらせた方が良さそうね」と。もう"I agree (即答)"である。


 余談が多かったので、最後に一つ。


 これは、切り貼り作業ではなく、単語の後半の欠けている部分に "ad" を書き加えて完成させる作業である。adと書き加えていくだけなので簡単なのだが、必ず声に出して読みながら書くのがポイントである。最後に絵を見ながら、一文を作るところなど、なかなかオツである。写真のものは、一番下にある絵を見て、Dad is sad. と Tad is mad. という文を完成させるようになっている。数ある-ad単語の中でも、Tad は人名だということだ。この表だと Brad もそうである。

 このようにして、子供たちにフォニックスを定着させていくのである。

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2010年1月8日金曜日

Poemって愛されてるんだね

 アメリカの小学校は、Poemが大好きである。
 
 前回、教師がPoemをリーディングの二大柱の一つにしているようだと紹介したが、そのPoem、一年生の一年間を通して、通算30篇の詩を朗読した。一年で30篇というと、ちょっと少ないと思われるだろうか。詩って短いしね。でも、これをソラで読めるほど何回も読ませるのである。
 前にも、アメリカの子供たちはおしゃべりは上手だが、それで字が読めるというわけではないと話したが、このような詩の暗誦により、言葉と文字の一致を図っているのだと思われる。

 これに加えて、これら30篇ほどの詩は、その時その時の時事や季節のイベントと関連して出てくる。例えば、2008年11月、オバマ大統領が大統領選挙に勝利した際には、下のような詩が配られた。
       
タイトル: Our Frag
       Red strips,
       White strips,
       Stars on a sky of blue.
       The flag stands for freedam
       For me
       And for you.
 短くてシンプルな詩だ。でも、三行目は S が二回出てきて、四行目は F だらけだ。実際読んでみると、”Stars on a sky"なんて、すごく言い易かったりする。 残念なことに写真の星条旗、Starsがskyにない。娘が描いた。詰めが甘いと言うべきか・・。下に手書きで、Mr.OBAMA winsって書いてあるが、先生からオバマ大統領のお話があったそうだ。
 
 上の詩は頭韻だが、脚韻もよく使われる。"The itsy bitsy spider"など。rhymeと言うのだが、学習していく上でよく登場する。Phonetic word pattern (音声学上の型)、と称し出てきたり。
  現在、娘はもう既に2nd Gradeだが、毎週末に20個ほどの単語テストがあり、だいたい、phonetic word pattern が同じ単語を同時に覚えさせられる。pleasure, treasure, capture(-ure)や、sent , confident (-ent)など。大人から見ると、同時に覚えさせるなんて混乱しやしないかと思うんだけど、逆に子どもは覚え易いのかもしれない。後にも触れるが、このような脚韻の学習は大事なようで、1st Gradeから始まる。
 
 さて、Poemだが、こういうのもある。

 タイトル:Contraction Action
    You pop some letters out
    You put apostrophes in.
    That's the way you must begin.
    To do contraction action-
    Is as easy as can be.
    Come on and dance with me.
    Oh yeah !
 これは、アポストロフィ学び始めた時、それを定着させる為に先生から配られた。よくインフルエンザが流行ると、手洗いの歌が出てくるのと同じノリだろう。

手書きのThey'll だが、う~ん、残念!w じゃなくて、wi が足りない。娘が書いた。やはり詰めが・・・。最後なんでLet's dance!なんだ?とか、イェ~イ!はいらないだろうといった突っ込みは、この際なしにしよう。

 それから、下は、President Dayの週に配られた詩だ。Lincoln と Washingtonを称えていて、『America』の替え歌として歌えと書いてある。
 * President Day:2月12日がリンカーンの誕生日で、2月22日がワシントンの誕生日なので、アメリカでは2月の第3月曜日をプレジデント・デーとして偉大な二人の大統領を敬う日となっている。
















 このように、アメリカの小学校では詩が大活躍である。低学年はこのような親しみやすいものが大半だが、高学年になると、自分で詩を一編見つけてきて、それを暗誦して発表するという宿題が出たり、一週間に一編の詩を暗誦させてテストする先生もいるらしい。

 Poemって愛されてるんだね。

2009年6月5日金曜日

手作り小冊子の進化 (1年生9月)

 ここで、少し学習の進化というか、先生がどのように生徒を導いているのか伺い知ることが出来るものとして、再度、手作り小冊子について取り上げてみたい。

 以前、新学期早々の色の名前を覚えさせるための小冊子について紹介したと思うが(アーカイブ5月の”手作り小冊子”参照)、学校始まってひと月過ぎたころ、先生は、このような小冊子を配った。(もちろん、手作り)



 恐らく、前回のあの超シンプルな”色”についての小冊子を踏まえてのものだと思うが、今回の小冊子は、文章になっていて、それぞれのページでまた、色塗りも出来るようになっている。(写真のものは、娘が色を塗った後のもの)
内容を紹介すると、(番号はページ)

表紙: Red is an Apple
1:Red is an apple on a tree.
2:Yellow is the sun shining on me.
3:Orange is the umbrella over my head.
4:Purple is the lamp by my bed.
5:Green is the leaf on a twig.
6:Blue is the ocean oh, so big.
7:Pink is the flower I see outside.
8:Gray is the elephant I like to ride.
9:Brown is a rabbit in a hat.
10:White is white and that is that.

 繰り返しになるが、新学期当初の小冊子と比べ、ひと月あまりで、小冊子の内容が単語読みから文章読み へと変わっている。というか、先生がそう仕向けているのである。
 
 忘れもしない、この小冊子を子供達に読ませる日が、私の初ボランティアの日であった。
 先生からこの小冊子を一人ずつ配るよう頼まれ、そして、必ず一人ずつ2回読ませるようお願いされた。クラスの人数は20人。Kinderの子も半数いる中で、一人ずつ見て回るのは、かなり大変だった。私が回っていくのを待っている間、子供達の中には色を塗りだして、例えば8ページのGray is the elephant I like to ride.の像をで塗ちゃう子もいる。こういう時に、「あ、この子はGrayという単語を読めなんだ」と分かる。
 
 その間、先生は何をしているかというと、生徒達を一人ずつ呼んで、教室の端っこで本を読んであげているのだ。その子のレベルに合わせて読み聞かせをしているのである。アメリカの学校は基本、熟度別なので、先生は、その子その子のレベルに合わせて対応しようとするのである。そうなると必然的に、間をつなぐために、私のようなママさんボランティアが必要になってくるのである。

 本当に、学校が始まってから、先生は口癖のようにリーディング!リーディング!と言っていた。しかし放っておくと、子供たちは自分の読めるレベルよりもはるかに高度な本や、逆に簡単すぎる本を手にしたりする。そうなると読書好きにはならないし、リーディング力もつかない。

 これは、私の察するところだが、先生がクラスの子一人ずつ呼び出してやっているリーディングでは、その子のレベルより若干上のものを選んで読み聞かせてあげているように思う。一方で、自分独りで文章を読めるようにするための基礎的なスキルは、このようなシンプルな小冊子で培うようにしているのではないだろうか。先生は、このようにリーティんグに関して、二大主柱を立てているように感じる。

<リーディング力強化のための二本柱>
①先生の読み聞かせ(若干レベル上)→応用力強化
②手作り小冊子、Poems等(平易な文章)基礎力強化

 基礎的なリーディング・スキルを培う方ではPoem(詩)も一役かっているわけだが、これは、次回、紹介しようと思う。

2009年5月28日木曜日

絵日記で、I love my mom. (1年生9月)




 入学二ヶ月目に突入すると、リーディングと平行してライティングも始まる。まだアルファベットのRainbow Writingが"Z"まで行っていないのだが、お構いなしである。
 
 まず Jurnal』という絵日記のノートが個々に配られ、朝、学校に行くとみんな絵日記を書かされる。もちろん、この段階で絵だけ描いている子もいる。しかし、先生からは、Kinderは単語2から3個、1st の子は少なくとも2センテンス書いてね~”と言われる。そこで、皆、お約束のように、"i love my mom"と書いたりする。文章を書くのにあたり、一番最初に習うことは、やはり、書き出し大文字、文末ピリオド、だ。 従って"I love my mom."と直される。でも、内容はとりあえずこんなものでいいらしい。
 
 ライティングに関しての私の印象だが、想像以上に文章が書ける子って少ないなぁ、というものだった。アメリカで生まれ育った子は、もちろんスピーキングはばっちりなのだが、やはり、読み書きとなると違う。しゃべる時、発音的に繋がっているからか、文章にした時、aとかan、theや単語末のsがしっかり書ける子は結構少ない。
 が、ここはアメリカと言うべきか。順序だてて、ということがない。いきなり読め!書け!である。今後、特に小学4年から難しい社会や理科の資料を沢山読まされてレポートを書かされるので、それに備えて1年生から読み書きを体で覚えさせているのではないだろうか。よく聞く言葉だが、アメリカの小学校は 3rd Gradeまでは読むことを学ぶが、4thからは学ぶために読む と言われている。

 しかし、先生も頭ごなしに"書け”と言ってるだけでなく、それなりに努力や工夫をしてくれている。写真のものは、『Jurnal』で皆がよく使う単語がアルファベット順で並べられていて、ポケットの中に単語カードが入っているものである。 (教室の壁に貼られている)

 『Jurnal』で、書きたくても綴りが分からない単語に出くわした時、子供達はこのポケットの中から単語カードを取り出して、自分の席に持って行って、見ながら『Jurnal』に書き写すのである。当初、単語を書き写すなんて、と思ったが、まあ、それもありかなって思うようになった。漢字だってお手本をなぞったりして練習するわけだし、こうしてスペルのルールが必然的に身についていくものなのかもしれない。

 同じ要領で、季節もの単語ラックもある。こちらは毎月変わる。個人的には意外と知らない単語が多かった。写真のもの、見えづらいだろうか。上に”May Words”と書いてあって、下にflowers とかMother's Dayとかの単語がある。ハロウイーンの時は例えば下の単語にskeleton(骸骨)とかmummy(ミイラ)が掲げられたりするのだが・・・。他に先に覚えるべき単語があるような気もしないではなかったが。(というか、した)

 こうして、絵日記を書く日々が、一年間続くことになる。

2009年5月26日火曜日

学校のレベルってやっぱり気になるよね

 ここで、アメリカの公立小学校について少し説明しておきたい。

 ご存知のように、アメリカの公立小学校は地域の教育委員会がある程度の学習内容のガイドラインを決めている(日本のような全国共通の教育基本要領はない)。従って、保護者達は、自分の子供を少しでも良い教育委員会が管轄する学校に通わせようと奮闘するのである。
 もちろん、知人からの評判や学校のホームページを参考にしたりするのだが、ここで威力を発揮するのが不動産屋の情報である。基本的に住宅の相場が学区の良し悪しによって決まるので、不動産屋の提示するデータは信憑性がないといけない。参考までに、不動産会社が発行している資料に下のようなものがある。http://www.mccormacks.com/content/view/ 

 リンクのものは、少し古いバージョンだが、学校の”相場”が分かる。例えばこの資料で、とある小学校2年生の算数の欄に99とあるとすると、その学校に通う2年生の子供の算数の成績が、その州全ての小学2年生の算数の成績の中で99%以上の良い成績を収めているということになる。つまり、その学校のアニュアル・レポート(その学校の一年間の情報。生徒数や生徒の成績、教員数、教員のサラリーなど)では分からないその学校の州内での立ち位置を確認することが出来るのだ。
 この資料では、学校が教育委員会ごとにリストアップされているので、その教育委員会が管轄しているどの小学のどの学年のどの学科も90以上あるとなると、その教育委員会は”すげぇ~”ということになり、その分、教育方針も学習要領も先生も質が良いはずだと推測することが出来るのだ。そうして、この教育委員会が管轄している範囲の住宅は必然的に相場が高くなるというわけである。

 因みに娘の通う小学校は、カリフォルニア州で、80後半から100の間にどの学年のどの学科も属しているので、学力のある学校だということが出来るだろう。
 
 上述の学校が公開しているアニュアル・レポートだが、このレポート内でもう一つ注目したいのは、人種の比率をデータ化したページである。一般的に、学力のある学校を探そうとすると、アジア系が多くなってしまうのだが。せっかく渡米したのだからと、欧米人比率の多い学校を選ぼうという時なども、必ず目を通したい資料である。

 娘の通う小学校は、実に多人種で、欧米系が全校生徒の約半数。そのほかの半数を、さまざまな人種が占めている。一番多い外国人種は恐らくインド系ではないだろうか。日本人は全校生徒約600人中10人程度と、極めて少数民族だと言えるだろう。この間も、娘のクラスに全く英語が分からないロシアからの女の子が転校してきた。
 このように多人種の学校では、英語を母国語としない子供達への英語補修プログラム(ESL:English as a Second Language)が充実している。たいては不定期に自分のクラスを抜け出してこのESLクラスに30分ほど参加したり(1対1,2などの少人数制である)、放課後にやっている学校もあったりする。そして、毎年、学年初に受けるESLの英語学力レベルテストや、去年と今年の担任の先生からのコメントを参考にして、その子が今年もESLのクラスを受ける必要があるかどうか、教育委員会で判断される。

 それから、クラス編成だが、学年をまたいだ混合クラスというものもある。アメリカの小学校はKinder Gardenから始まり、1st Grade, 2nd Grade~5th Gradeまでだというのはご存知だろう。その中で、Kinder と1stをくっつけたK1クラスや、1st と2ndをくっつけたクラスなどがある。
 娘も幸いK1クラスに組み込まれた。"幸い”としたのは、結果として良かったと思ったからである。クラスの中では1stの子とKの子が面倒を見たり見られたりと助け合いの精神も生まれているようだ。
 学習面では、結局熟度別にグループ分けされるので、1stの子の学習がKがいるせいで足を引っ張られることもない。Kで出来る子は、1stのテキストをやったりするし、熟度別グループでは、Kの子が1stの子より上のグループにいるということも珍しくない。そこらへんは先生も生徒もドライである。また算数の時間だけ、1stとKの子は分かれて、1stは他の混合クラスの1stの子と合体して一緒に授業を受けたりする。
 何よりも、混合クラスの子は、Field Trip(遠足)も学校の行事もKの分も1stの分もダブルで参加するので楽しそう。
 噂では、混合クラスの先生の方が優秀という話もあるので、混合クラスだというと、大抵、お母さん達に”良かったね”と言われる。低学年の一クラスの人数は約20人前後(教育委員会による)。娘のクラスも、出入りがあるものの、たいていKが10人、1st 10人の半々に保たれている。

 
アメリカの小学校、少しイメージ沸いただろうか。今後の投稿は、これらを前提に読み進めていただければと思う。

2009年5月24日日曜日

リーディング恐るべし(1年生9月)

 新学期が始まってからというもの、リーディングがものすごい勢いで進められる。前回の手作り冊子なんて可愛いもんで(なぜかいつまでも手作り冊子だけは可愛いもんなのだが)、それとは別にとにかくリーディング、リーディングと先生は連呼し出す。

 まず、毎朝登校すると先生は絵本を読んでくれる。学校でちょっとした空き時間があると、ボランティアのお母さんが率先して絵本を読んでくれる。教室の中にちょっとした読書スペースがあり(本が沢山置いてあって、大きなクッションがやたらと置いてある)、やらなければならない課題が早く済んだ子は、そこに行って本でも読んでろ、と言われる。宿題も、何でもいいから本を15分読め、というものである。

 そこで、学校が始まってひと月も経たないうちに、ブック・フェアというのが始まる。これは、学校に本屋さんがくるような感じだが、定価よりも安く買えるのだ。そして、売り上げの何%かは学校側に渡る仕組みになっている。なにせ州から学校への予算が年々カットされていて、学校はお金がないのだ。
 それから、上述のようにクラスの中で本を沢山読むので、クラスへのプレゼントという形で、そのブック・フェアで自分の本を買うのと同時に、クラスのために本を買って寄付する子が多い。担任の先生もそれを前提に、"wishing list"といって、自分のクラスで欲しい本をあらかじめ箇条書きにして、ブック・フェアの会場に大々的に貼り出しているのだ。娘も初めてということもあり、もれなくクラスに本を2冊ほどプレゼントした。
  担任の先生にビックハグされた。

 このブック・フェアだが、はっきり言って、SCHOLASTIC社の独占販売といっていい。何はともあれ、学習用書籍といえば、アメリカではほとんど SCHOLASTIC なので、当然といえば当然なのだが。日本でもよく目にしていた SCHOLASTIC だが、これ程までにアメリカで”最強”だったとは!

 ちなみに、アメリカでシリーズ物でほとんどの子が読んでいるのは『Majic Tree House』『Junie B.Jones』である。2,3年生あたりでは『Romana』ではないだろうか。これらは、Chapter Boods と呼ばれていて、一冊の本の中にいくつかの章がある。もちろん、一冊の本で一つの物語だが、その中でいくつかの章に分かれているとやはり読みやすいようである。
  ただし、この3シリーズとも、簡単なものだとは言えない。つまり1年生とはいえ、アメリカに来たばかりの日本の子供がすぐに読めるものではない。それでも渡米して、毎晩、地道に 『Majic Tree House』 の読み聞かせをし、全シリーズ読み終えた頃にはもう現地の子供たちと同等かそれ以上にリーディングが得意になっていたと話す日本人の親御さんが何人かいた。
  日本人は本当に教育熱心である。そして、やはり先生の言うとおり、リーディング恐るべし、なのである。



 余談だが、ブック・フェアで思ったのは、意外と皆、いわゆるベストセラーを読んでいないな、と。日本にいると、英語の絵本でもまずはベストセラーから、と思ってしまうのだが。
   ベストセラーというと、何だろう・・・。エリック・カールの本や『ぞうのババール』『ちいさいおうち』とかだろうか。これらは日本で英語版もよみ見かけるが、こっちではそんなに見かけない。
 あ、The Cat in the Hat 』などのDr. Seuss(作者)の本は有名である。学校ではDr. Seussの日というのもあるくらい、皆大好きである。アメリカでベストセラーというとこっちなのかもしれないなぁ。そういえば、Curious George (邦題:『おさるのジョージ』)のシリーズもよく見かけるかな。 
 アメリカではやは面白おかしい方がウケるのだろうか・・・。